発声練習や歌の練習をするとき、特に困るのが「場所」です。
腹式呼吸の練習くらいなら自宅でもできますが、実際に声を出すとなると近所迷惑になる可能性もあります。
たとえ防音の家でも、家族に聞かれるのが恥ずかしいということも考えられますね。
今回は調べに調べて発見した、ボイトレができるおすすめの場所をご紹介します。
カラオケはボイトレの定番スポット。でも行くのが面倒&費用がかかる
カラオケはボイトレをしたい人の強い味方ですね。
「カラオケ = 歌を唄う場所」という考え方ではなく、「カラオケ = 防音がしっかりした部屋」という捉え方ができます。
歌の練習をしたい人は言うまでもありませんが、単純に発声練習をしたいときでもカラオケを活用できますね。
ただし、カラオケでボイトレをするのはメリットばかりではありません。デメリットもあります。
まずカラオケによっては防音がイマイチで、隣の部屋の声が丸聞こえということも。
さらに、ほとんどの場合1人でカラオケに行くことになるでしょうから、少し気恥ずかしい思いをするかもしれません。
また、平日の昼間に行けば安い料金で利用できますが、休日や夜の時間帯だと割高になります。
ボイトレは毎日の習慣が大切ですから、毎日カラオケを使って練習をするのは少しハードルが高いかもしれませんね。
家や職場・学校の近くにカラオケがないと通うのも大変です。
- メリット
- ・防音環境がしっかりしている
- ・歌の練習なら、言うまでもなくピッタリ
- ・平日などの昼間など、安い時間に行ければ安上がり
- ・ドリンクバーが充実していることが多い
- ・予約の必要がない
- デメリット
- ・防音がイマイチなカラオケもある
- ・お金がかかる
- ・1人で行くのは気恥ずかしい
- ・カラオケまで行くのが面倒
自宅に簡易防音設備をつくってボイトレをする
自宅でボイトレ練習をしたい!という人は、防音設備を自宅に作ってしまうのも一つの方法です。
防音設備というと大げさに聞こえるかもしれませんが、じつは自宅に自作できる防音設備にはピンからキリまであります。
防音ブースは高いが、防音性は抜群に優れている
もし予算があって、自宅にスペースを確保できるのであれば防音ブースを設置することも可能です。
防音ブースとは、わかりやすくいえば組み立て式のダンボールでつくる小部屋のこと。
Amazonなどのネット通販で購入できるのも嬉しいポイントで、値段は約7万円〜。有名なのは「だんぼっち」と呼ばれる商品です。
高く感じるかもしれませんが、ボイトレをこれから先も長く続けるという人にとっては、むしろお得かもしれません。
自宅にガチの防音ブースを工事でつけてもらうよりは、はるかに安いですからね。
自宅にブースがあれば、いつでもどこでも何度でも、ボイトレが思うままにできちゃいます。
防音カーテンや簡易カラオケマシンを使う
自宅に防音ブースを作るのがむずかしいのであれば、お手軽な防音効果を狙う方法があります。
具体的には防音クッションや防音カーテンで、音漏れを最小限にする方法です。
音漏れ対策をしたうえで、口を覆って声が出せるカラオケ(有名なのは「ウタエット(UTAET)」)を活用すれば、自宅でもボイトレは可能になります。
レンタルスタジオを借りてボイトレをする
自宅や職場・学校の近くにあって、レンタル料を支払う余裕があるなら断然レンタルスタジオがおすすめです。
レンタルスタジオというと、ギターやピアノなどの楽器の演奏に使われる事が多いのですが、ボイトレでもまったく問題はありません。
むしろ、レッスンスタジオによっては備え付けの設備を使わないほうが安く済むこともあるくらいです。
自分で音源やボイトレグッズを持ち込めば、普通の防音ルームとして使うことができます。
デメリットとしては、料金が高いこと。さらに、レンタルスタジオの数が全国的にも多くないので、気軽に利用しづらいことが挙げられます。
- メリット
- ・防音がしっかりしている
- ・1人練習でも気兼ねなくできる
- デメリット
- ・レンタル料金が比較的高い
- ・スタジオ数が多くない
- ・予約が必要
車でボイトレをする
わたしが個人的に最もおすすめしたいのが、自分の車のなかでボイトレをすることです。
そもそも車がないとダメなのですが、もし車を持っていてボイトレ場所で悩んでいるなら、車の活用をおすすめします。
車を運転しながらボイトレをしてもいいのですが、ボイトレに集中すると運転が危ないのでおすすめはしません。
わたしは自宅マンションの駐車場に駐車してある車のなかでボイトレを行っています。しかも毎日です。
練習用の音源(車にiPhoneをつないで再生してます)を持ち込めば、そこはもう、小さなボイトレルームなのです。
自宅の駐車場なので、カラオケやレッスンスタジオまで行く面倒がありません。また、すでに持っている車ですから、追加の費用も発生しませんよね。
とはいえ、欠点もあります。まず防音が完璧ではないこと。そして、座った体勢でしか声を出すことができません。
幸い、わたしのマンション駐車場は人の往来が少ないので、多少音が漏れても問題ありません。
また、「座った体勢で声が出せれば、立ったときはもっと声が出るだろう!」という発想に切り替えてます(笑)
車で行うボイトレを発見してから、わたしはボイトレを毎日の習慣にすることができました。
- メリット
- ・お金がかからない
- ・自宅からスグなので、毎日できる(習慣化しやすい)
- デメリット
- ・多少音漏れがする
- ・座った体勢でしかボイトレができない
独学でボイトレをするときにおすすめしたい教材(本)
ボイトレというと、「歌のトレーニング」を指すことが多いと思います。
しかし、わたしがやっているボイトレは「話し方の練習」です。つまり、ふだんの話し声を鍛えるためのトレーニングをしてます。
歌声も話し声も、基本的な発声は同じです。でも、滑舌を良くしたり、抑揚やアクセントのつけかたは、やはり話し方のトレーニングをしないと鍛えられません。
でも、話し方のトレーニングって、じつはけっこうハードルが高いんですよね。その理由は大きく分けて2つあります。
- ・話し方に特化したボイトレスクールが非常に少ない
- ・独学するための教材が、歌のボイトレほど充実していない
わかりやすくいえば、話し方のトレーニングをするための環境が整ってないということです。
話し方のボイトレスクールは、有名どころだと「青山ボイスメイクアップアカデミー」と「ビジヴォ」(秋葉原)くらいしかありません。
「自分の話し声が嫌いだから、レッスンで改善したい」と思っても、数少ないスクールに通うか、独学するしかないのです。
わたしは「青山ボイスメイクアップアカデミー」に2ヶ月ほど通ったことがありますが、自宅から遠かったので長続きしませんでした。
結局、わたしがボイトレを習慣化できたのは車内でのボイトレ方法を発見したこと、そして、このボイトレ本を見つけたからです。
この本は、さきほど紹介した青山ボイスメイクアップアカデミーの創設者である白石謙二さんが書いたものです。
初版が2006年とかなり昔なのですが、まったく古さは感じられません。
ボイトレの本って、声のメカニズムとかを説明していることが多く、理論ばかりになってしまうことが少なくありません。
でも、自分の声を変えたいのであれば、結局実際に声を出して鍛えないといけないんですよね。
それを実践するうえで、この本は役に立ちます。といいつつ、わたしは本をほとんど読まず、付属のCDだけを使っています。
CDには基本の腹式呼吸から、低音〜高音の話し方、さらには滑舌のトレーニングまで、非常に幅広く収録されています(約40分)。
わたしはこのCDを車のなかで流しながら、実際に声を出して毎日トレーニングしています。
自分の声を毎日録音してチェックしているのですが、1ヶ月を超えたあたりから、明らかに声質が変わりました。
やっと習慣化できた声トレなので、これからも続けていきたいです。とりあえず、もっと通る声を身に付けたい。
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