本を使えば、プログラミングの独学はできます。でも、挫折する可能性は高いでしょう。実際のわたしがそうでしたので…。
ここ最近になって、プログラミングの学習サービスがどんどん増えていますが、Pythonをオンラインで学べる「PyQ」が素晴らしかったので、ご紹介します。
評判も良好で、実際に使ってみて、これなら挫折せずに継続できると実感しました。
PyQはオンライン完結のPythonの学習サービス
PyQは、Pythonを使ったプログラミングをオンラインで学べるサービスです。
PythonはAI(人口知能)や統計学の分野でも広く使われているプログラミング言語なのですが、まだまだスクールは少ないのが現実。
そんな環境にあって、PyQはようやく現れたPython学習者の救世主とも言える存在です。サルベーーーーージ!!
PyQはオンライン完結なので、通学は不要。ネット環境とパソコンさえあれば誰でも利用可能です(2018年9月時点ではスマホ未対応)。
料金プランは2つ!質問できる・できないで分かれる
PyQは有料のサービスでして、月額課金システムとなっています。
料金プランは2つに分かれています。なお、PyQに無料のお試し期間はありません。
- 【個人ライトプラン】
- 2,980円(税込)/月
- プロによる質問への回答:なし
- 【個人スタンダードプラン】
- 7,980円(税込)/月
- プロによる質問への回答:あり
各プランのちがいは、プロの講師に質問ができるかできないかです。毎月5,000円のちがいは、プロの講師にお金を払うかどうかで変わるということですね。
まったくの初心者であればスタンダードプランで講師に質問できたほうが良いと思います。
ただ、毎月5,000円の差は大きいと思うので、とりあえずライトプランで安く始めるのもいいかもしれません。途中でプラン変更をしても、日割りで返金されるので安心です。
わたしはひとまずお試し感覚でライトプランを使い始めました。内容がむずかしくなってきたら、スタンダードプランに変更して質問できる環境にしようと考えています。
PyQの最大のメリットは、学べることが豊富なこと
プログラミングのオンライン学習サービスはたくさんありますが、PyQのメリットは非常に多い思っています。
ここでは1つずつメリットを見ていきましょう。
- ①Pythonの基本から応用まで学べる
- ②Pythonを使った実務が学べる
- ③数学の知識も学べる
- ④Djangoも学習できる
- ⑤通学不要なので、近くに教室がなくてもOK
- ⑥環境構築不要。ブラウザがあれば学習できる
- ⑦好きなだけチャットで質問できる
①Pythonの基本から応用まで学べる
PyQでは、プログラミングにまったく触れたことのないスーパー初心者も学習対象にしています。
ですから、プログラミング学習サービスや教材にありがちな”見せかけの初心者向き”ではないので安心してください。
Pythonの文法はもちろんのこと、pandasやNumpy、応用で必要となる正規表現やユニットテストまで幅広く学べます。
②Pythonを使った実務が学べる
Pythonの文法を学んでも、それを使ってなにか作ったり、作業ができないと意味がありませんよね。
PyQでは、Pythonの入門を終えたあと、SQLデータベース、機械学習、統計分析、Webサービス開発まで学ぶことができます。
また、実行環境として有名なJupyter Notebookを使って学ぶこともできるため、仕事や学習の幅はさらに広がるでしょう。
③数学の知識も学べる
Pythonだけを学ぶなら、算数レベルで問題ありません。
しかし、機械学習や統計分析をするうえで、高校〜大学レベルの数学の知識が必要になります。一例をあげると、ベクトル、微分積分、線形代数などが必要になります。
PyQならPythonに加えて、これら数学の知識もまとめて学習することができます。
もちろん、PyQだけで数学の勉強を完璧にするのはむずかしいと思いますが、体系的に学べるのは大きなメリットだと思います。
④PyQならDjangoも学習できる
個人的にPyQが1番魅力的だったのは、Django(ジャンゴ)が学べることでした。
DjangoはWeb開発で使われるフレームワークで、RubyでいうところのRuby on Railsのようなものです。
フレームワークを使うと、たとえばツイッターのようなSNSサービスを簡単に作ることができます(実際、Djangoはインスタグラムの開発に使われています)。
「Pythonって人工知能とか統計に使われることが多いけど、Web開発もできたら学習の費用対効果は大きいよね?」と思ったことがあって、わたしはDjangoに夢中です。
PythonでWeb開発をしたい人は、Djangoを使えるとかなり便利ということです。利用範囲が広いと、Pythonを学ぶ価値がグッと高まりますよね。
ただし、「Web開発するならRailsでいいじゃん」という考えが多いため、DjangoはRailsほど広く使われていません。
ですから、教材が極端に少なく、学習するのが大変だったんです。
そんななか、PyQでDjangoを学べるのは学習者にとって非常に大きなメリットになります。
⑤通学不要なので、近くに教室がなくてもOK
いわゆる通学型のプログラミングスクールは首都圏などの主要駅に多いため、通えない人にとっては残念でした。
PyQはネット環境とパソコンさえあれば、どこでも学習できます。
これなら副業でプログラミングを学ぶ人、主婦、学生でも自由な時間に学習することができますね。
⑥環境構築不要。ブラウザがあれば学習できる
Pythonに限らず、プログラミング学習につきものなのが、環境構築です。わかりやすくいえば、パソコンを学習できる状態にするための作業です。
必要なソフトをインストールしたり、ファイルをいじったりする必要がある環境構築ですが、これってじつはエラーに悩まされる人が多いんですよね。
せっかくプログラミングを始めようと思ったのに、環境構築でつまずいて挫折したという人は非常に多いです。
PyQは、ブラウザとネット環境さえあれば学習ができます。環境構築不要なので、準備なしでいきなり学習をスタートできるのです。
⑦好きなだけチャットで質問できる
質問し放題プランを選べば、カリキュラムでわからないところを質問できます。
チャットでの質問にはなりますが、好きなだけ質問できるのは大きなメリットです。
わたしは知らない人と話すのが好きではないので、電話などよりもチャットのほうが気軽で良いですね。
PyQのデメリットは少ないが、改善すべき点はある
わたしはPyQに非常に満足しているのですが、少なからずデメリットというか改善して欲しいところはあります。
- ①スマホで学習できない(プロゲートはできる)
- ②UIがちょっと使いにくい。デザインが古い
- ③人によっては月額料金が割高に感じるかも
①スマホで学習できない(プロゲートはできる)
PyQはスマホに未対応なので、必ずパソコンが必要です。
プログラミングの人気アプリでもあるProgate(プロゲート)は、スマホでも楽しく学習できます。
本質的にはPyQとProgateを比べるのはナンセンスではありますが、もっと利用者を広げるためにはスマホ対応が必須になってくるでしょう。
やっぱりパソコンを買わなきゃいけないというハードルは、想像以上に高いですからね。
②UIがちょっと使いにくい。デザインが古い
PyQはUI(ユーザーインターフェース)が使いにくい印象です。
細かいところですが、ボタンの配置や文字の大きさなどがイマイチ洗練されていません。
PyQは、おそらくBootstrapでデザインが作られているので、悪い意味でよく見かけるWebサービスのデザインです。
学習を長く続けると、クリックするボタンの配置が微妙に使いづらいだけでけっこうストレスが溜まります。UIはもっと向上して欲しいですね。
③人によっては月額料金が割高に感じるかも
さきほど紹介した料金プランですが、人によっては高く感じられるかもしれません。
実際に学習できる内容の豊富さを知っているので、わたしは十分に魅力的だとは思っています。
でも、プログラミング初心者が入り口で「2,980円(税込)」ないし「7,980円(税込)/月」を見たら、躊躇する金額かなとは思います。
PyQの実際の画面を見てみよう
どんなに料金や内容が良くて、結局使い勝手は悪かったり、UIが良くないと学習は続きません。
ですから、ここではPyQの実際の学習で使う画面を紹介したいと思います。
PyQのカリキュラム一覧
もっと下に長く続きますが、カリキュラムの内容はこの画面から選ぶことができます。
一覧性が高いので、自分が学びたい内容をすぐに選択できるので使いやすいです。
PyQの学習画面
PyQは写経(コードをそのまま書き写すこと)を中心に学習を進めていきます。
まずはサンプルのとおりにプログラミングを打ってみて、まちがっていないかをチェックします。
画面の左側は説明、右側にコードを入力します。
写経を何回か行ったあとは演習になるので、実際に身についているか確認できます。
PyQは好きな場所で好きな時間に独学したい人におすすめ
通学型のプログラミングスクールは、わからないところをスグに質問できるメリットがあります。しかし、通学型は通うのに時間がかかりますし、自宅近くにないと学ぶことはできません。
PyQは自宅でも外出先でも、パソコンさえあれば好きな場所で学習できます。また、プランによっては質問し放題です。
Pythonを独学したい人にもピッタリなので、プログラミングの学習に悩んでいたり挫折している人は試してみて欲しいです。
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